同じビル内での移動という事で、室内面積は以前より広くなりましたがOAフロアでない事や設備の条件は大体同じの中、今までのオフィスでの使い勝手が悪い面を全てヒアリングさせて頂き、エアコンとの位置関係やコンセントの仕様やモール配線の細かい部分も全て見直しました。既存の家具はそのままに必要な分だけを追加して頂きました。

オフィス全体のイメージとして、最初は明るい木目でお考えでしたが、お話し合いの中で重厚感を持たせたいという事と少し他の事務所とは違ったモノをお求めになられましたので、革風のシートをご提案しました。シートによってお部屋全体の雰囲気が変わる為、お客様とサンプル等の実物を確認しながらシートを決定しました。こだわりがある分だけ、より思い入れの深い事務所になったと思います。

エントランススペースと受付に関してですが、テナント扉を開いた正面に事務所名を大きくアピールし、奥では受け付けができるようにカウンターを造作しました。間仕切で遮る事で執務室のプライバシーを確保しつつ、来客者がゆったり座ってお待ち頂けるように居心地のよいソファを間仕切りにコーディネートして設えました。

間仕切正面には上下にガラスを使用し程よく抜け感もプラスしているので、重くなりすぎず圧迫感を緩和しております。ガラスにはフォグラスのシートを貼っておりますので、外から会議室の室内を見られる事もありません。革風のシートが持つ高級感を損なわないように、ステンレスの切文字で事務所名とルームサインを統一的なアクセントとして表現し、より高級感を引き立てるデザインとなりました。